日本のSNSディープフェイク投資詐欺広告の通報方法と証拠一覧

日本で著名人のディープフェイク投資広告を発見した際に保存すべき証拠と、金融庁・インターネット・ホットラインセンター・警察の役割を整理する。すでに送金した場合は、広告の通報よりも先に金融機関と警察へ連絡しなければならない。

日本で著名人や投資専門家の顔・音声を合成したSNS広告を発見した場合、真偽を自分で立証しようと時間を費やすより、接触の中止、証拠の保全、登録の確認、正式な通報の順で対応する必要がある。すでに被害金を送ってしまった場合は、通報フォームを作成するより、金融機関と警察への連絡を優先する。

2026年8月7日、日本のデジタル庁・警察庁・金融庁など7省庁は、主要プラットフォーム事業者に対し、なりすまし詐欺広告対策の強化を共同で要請した。同日から、IHCの違法情報通報対象にも、なりすまし型の偽投資広告が含まれるようになった。

1段階目:広告との接触を中止し、直ちに証拠を保全する

広告は後から再び見つけられると思って、画面を閉じてはならない。詐欺広告、投稿、アカウント、LINEの招待リンクや接続先サイトは、通報後でなくてもすぐに削除されたり、アドレスが変更されたりする可能性がある。

優先的に保存する広告情報

区分 保全する内容 保全方法
広告識別情報 広告URL、広告ライブラリID、表示された日付と時刻 アドレスをコピーし、画面全体をキャプチャーする。
投稿主体 広告アカウント名、プロフィールのアドレス、投稿URL 表示名だけでなく、アカウント固有のアドレスも保存する。
なりすまし対象 著名人・専門家・報道機関・金融会社などの名前 実際の公式アカウントと混同した理由もメモする。
広告表現 利益保証、損失なし、人工知能による自動売買などの表示文言 映像・字幕・音声を一緒に残せるよう、画面録画を利用する。
外部への誘導 LINEアカウント・グループの招待アドレス、QRコード、別サイトのURL QRコードの原本と遷移後のアドレスをそれぞれ保存する。
接続先サイト ログイン・入金・利益画面のアドレスと運営者表示 ドメイン全体と会社情報を一緒にキャプチャーする。

URLが画面に表示されないアプリでは、共有機能でアドレスをコピーするか、広告メニューにある識別情報を確認する。元のファイルは切り取ったり文字を書き加えたりせず、別途保管し、説明が必要な場合はコピーを作成して印を付けるのがよい。

広告がディープフェイクかどうかを技術的に確定する必要はない。口の動きと音声の不一致、不自然な表情、公式アカウントにない映像、過度な利益の約束など、疑った根拠を事実どおりに記載すればよい。

2段階目:金融庁の登録事業者か確認する

送金前には、広告に記載された商号ではなく、法人名、金融庁の登録番号、住所、電話番号、ウェブサイトのドメインを確認しなければならない。日本の金融庁の免許・許可・登録等を受けている業者一覧で、金融商品取引業者など該当業種の登録状況を照会する。

登録会社の名前が検索結果に出るという事実だけで、その広告が本物であるとは限らない。詐欺犯が実在する登録事業者の名前と登録番号をコピーする可能性があるため、次の項目まで照合する必要がある。

  1. 広告の法人名と登録一覧の法人名が正確に一致しているか?
  2. 登録番号の管轄財務局と番号が一致しているか?
  3. 広告の電話番号・ドメインが登録事業者の公式連絡先と同じか?
  4. 公式ウェブサイトでも該当するSNSアカウントや投資商品を案内しているか?
  5. 振込先口座の名義が契約相手と一致しているか?

確認が必要な場合は、広告やLINEで伝えられた番号ではなく、登録一覧と公式ホームページに記載された連絡先へ直接問い合わせる。未登録業者である場合や、実在する業者になりすましている形跡がある場合は、送金しない。

3段階目:会話と送金の証拠を整理する

LINEやほかのメッセンジャーへ移動した場合、会話の一部だけをキャプチャーせず、最初の接触から入金要求までの流れを残す。

通報前に保全する会話・取引資料

会話を削除したり相手をブロックしたりする前に必要な資料を保存する一方、証拠をさらに得るために会話を続けたり、追加送金したりしてはならない。通報機関には、パスワード、認証番号、復旧コードなどのアカウントのセキュリティ情報を提出しない。

4段階目:金融庁とIHCに目的に応じて通報する

金融庁とIHCでは役割が異なるため、同じ広告を両機関へ知らせることが重複通報だとは断定できない。ただし、どちらも被害金の緊急な支払停止や刑事事件の受理を代行する機関ではない。

窓口 主な役割 適した状況 限界
金融庁 SNS投資詐欺が疑われる広告と金融業関連情報の受付 無登録営業、金融会社へのなりすまし、LINEへ誘導する投資広告 被害金の回収や緊急出動を行う機関ではない。
IHC インターネット上の違法情報の受付、警察への情報提供およびサイト管理者などへの削除依頼 オンラインで公開されたなりすまし型の偽投資広告 緊急被害の通報や個別紛争の解決窓口ではない。
警察#9110 犯罪被害・不審な状況に関する警察相談と管轄窓口の案内 送金被害、脅迫、繰り返される連絡、刑事告訴が必要な状況 差し迫った危険が生じた場合の緊急電話ではない。
消費者ホットライン188 最寄りの消費生活センターへの接続と契約・決済問題の相談 解約、決済、事業者の対応などの消費者問題 警察への通報や金融機関による支払停止の代わりにはならない。

金融庁に提出する

日本の金融庁のSNS投資詐欺が疑われる広告の情報受付窓口に、広告媒体、広告URLまたはライブラリID、広告アカウント・投稿のアドレス、なりすまされた人物、LINEなどへの誘導先、接続先サイトの情報を提出する。入力画面で必須と表示された項目を確認し、不明な情報は推測して記載しない。

金融庁は、代表的な詐欺の流れや注意事項も別途案内している。金融規制上疑わしい営業、無登録業者、または登録会社になりすましている形跡を具体的に記載するのがよい。

IHCに提出する

インターネット・ホットラインセンターで違法情報の通報手続きを行う。公開されている広告・投稿の正確なURLと該当画面を中心に提出し、なぜなりすまし型の偽投資広告だと判断したのかを簡潔に説明する。

IHCは受け付けた情報のうち、対象に該当する内容を警察へ提供したり、サイト管理者などに削除を依頼したりすることがある。ただし、すでに金銭を送った被害者はIHCの処理だけを待たず、金融機関と警察に別途連絡しなければならない。

5段階目:送金した場合は金融機関と警察に先に連絡する

すでに送金した場合、出金手数料、税金、保証金、アカウント復旧費などの名目で要求される追加金額を送ってはならない。画面に表示された利益や残高は、実際の金融資産ではなく、操作された数字である可能性がある。

次の順序で直ちに対応する。

  1. 送金に利用した銀行・カード会社・暗号資産取引所の事故受付窓口へ連絡する。
  2. 銀行振込の場合は、受取金融機関にも詐欺が疑われる取引であることを伝え、可能な措置を問い合わせる。
  3. 最寄りの警察署または警察相談専用電話**#9110**へ連絡し、事件の届出に必要な資料を確認する。
  4. アカウント乗っ取りの形跡がある場合は、メール・SNS・LINEのパスワードを変更し、多要素認証とログイン履歴を確認する。
  5. 広告の通報は、金融機関と警察へ連絡した後、金融庁とIHCへ別途提出する。

犯罪に利用された預金口座に残高が残っている場合、日本の被害回復分配手続が適用される可能性はあるが、口座の状況と法定手続によって異なり、回収を保証するものではない。該当の可否と公告・申請手続は、関係する金融機関で確認しなければならない。暗号資産の送付や海外送金では、適用される回復手続が異なる場合がある。

現在も犯罪が進行中である場合や、身体的な脅威など差し迫った危険がある場合は、相談電話ではなく、日本警察の公式案内で緊急通報番号を確認して利用する。

典型的な詐欺の流れと中止すべき兆候

なりすまし型SNS投資詐欺は、1回の広告で終わらず、信頼の形成と繰り返しの送金を組み合わせることが多い。

  1. 著名人・経済専門家・報道機関の映像のように見える広告を表示する。
  2. 無料の投資講座や推奨銘柄を掲げ、非公開のLINEグループへ誘導する。
  3. 教授、アシスタント、秘書、または投資に成功した会員を装う複数のアカウントが信頼を形成する。
  4. 別の投資サイトやアプリで、虚偽の利益と残高を表示する。
  5. 少額の出金を認めたり、成功事例を提示したりして、より多額の送金へ誘導する。
  6. 出金を求めると、税金・手数料・保証金・信用スコアの回復費用を追加で要求する。

次のうち一つでも該当する場合は、送金と個人情報の提供を中止しなければならない。

通報とは別に行うべきアカウント・個人情報の保護

公式案内は広告URLと取引証拠の収集に重点を置いているが、詐欺サイトにログインしたり、アプリをインストールしたりした場合は、アカウントの保護も同時に必要となる。

証拠保全とセキュリティ対策が両立しない場合は、先に別の端末で画面を撮影するか、必要な取引情報を記録した後、アカウントを保護する。悪意のあるアプリが疑われる端末から、インターネットバンキングのパスワードを変更してはならない。

FAQ

送金被害がなくても、詐欺が疑われる広告を通報できますか?

可能です。金融庁の窓口では、SNS投資詐欺が疑われる広告の情報を受け付けており、IHCでは、公開されているなりすまし型の偽投資広告を違法情報として受け付けています。広告が消える前に、URL、広告の識別情報、画面を保存して提出することをおすすめします。

金融庁とIHCのどちらに通報すればよいですか?

金融会社へのなりすましや無登録での投資勧誘など、金融業に関する情報は金融庁に提出します。公開されているオンライン広告について、警察への情報提供や削除要請が必要な場合は、IHCにも通報できます。すでに送金している場合は、この2つのオンライン通報よりも金融機関と警察への連絡を優先してください。

ディープフェイクであることを自分で証明する必要がありますか?

通報者が映像の合成の有無を技術的に断定する必要はありません。広告のURL、アカウント、映像と音声、なりすましの対象となった人物、LINEへ誘導された経緯など、確認した事実と疑う根拠を元の資料とともに提出すればよいです。

広告のURLを紛失した場合、通報できませんか?

URLがなくても、広告アカウント、表示された日時、プラットフォーム、なりすましの対象となった人物、キャプチャー画面、LINEアカウント、リンク先のサイトなど、残っている資料を提出できます。ただし、処理と特定にはURLが重要なため、まずアプリの共有履歴、ブラウザの閲覧履歴、メッセージ内のリンクを確認してください。

広告に表示された会社が金融庁の登録事業者であれば安全ですか?

そうとは限りません。詐欺犯が実在する登録会社の名称や番号を盗用している可能性があります。登録名簿の住所・電話番号・公式ドメインを広告の情報と照合し、広告に記載された番号ではなく公式の連絡先を通じて、その勧誘が本物かどうかを確認する必要があります。

出金するには税金や保証金を先に支払う必要があると言われました。送ってもよいですか?

追加送金を中止してください。偽の投資サイトは、改ざんされた利益を表示した後、出金手数料、税金、保証金などを要求する手口で被害を拡大させることがあります。これまでの送金履歴を保存し、金融機関と警察に直ちに連絡してください。

警察相談電話#9110と消費者ホットライン188はどのように違いますか?

#9110は、犯罪被害や不審な状況について警察に相談し、管轄の窓口を案内してもらうための番号です。188は、最寄りの消費生活センターにつながり、契約・決済などの消費者問題について相談できます。差し迫った危険がある場合は、日本の警察による公式案内で緊急通報番号を確認して利用してください。

詐欺口座に送ったお金を取り戻すことはできますか?

銀行口座に残高が残っており、法定要件を満たしていれば、被害回復分配の手続きが適用される可能性はありますが、返金が保証されるわけではありません。送金元の金融機関と受取先の金融機関に直ちに連絡し、口座への措置と必要な届出・申請手続きを確認する必要があります。

詐欺広告をSNSプラットフォームに通報すれば、公式な通報も完了したことになりますか?

いいえ。プラットフォームへの通報は、該当する投稿やアカウントに対する内部措置です。金融庁、IHC、警察、金融機関はそれぞれ役割が異なるため、被害状況に応じた公式窓口に別途連絡する必要があります。

Sources

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相談窓口で不安そうな女性が職員にスマートフォンの画面を見せる様子
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ディープフェイク投資詐欺の投稿から証拠を集め、警察や金融機関へ通報する流れ
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